月を狩る者狩られる者
『あの女……コトハと名乗った女首謀者は、お前を邪魔に思っている。顔は分からないが、その繋ぎ役にお前の始末を任せていた。だから近いうちお前に接触するはずだ』


そこまで説明され、朔夜が言わんとしていることが何となく分かってきた。


「逆に私がそいつを探って、朔夜の居場所に行けばいいのね?」

『ああ、そうだ』


希望が、見えてきた。

朔夜とまた会えるという希望が。


『すまないな……動けさえすればもっと早くお前の元に帰ってやれるのに……』

「朔夜……」


朔夜も、私がいなくて寂しいと思ってくれたんだろうか。

こんな風にしおらしく謝ってくるなんて……。
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