月を狩る者狩られる者
そう思って空き缶を追いかけていると、一人の少年がその缶を拾ってくれた。


「あ、ごめんね」

ハーフだろうか、髪は金で目は黒。

すっきりとした顔立ちは子供ながら綺麗だった。


「ダメだよお姉さん」

少年はニッコリしてそう言うと、ゴミ箱のところまで歩いていき空き缶を捨てた。


「こうやってちゃんと捨てないと」

正論に私は言葉を詰まらせた。


……うん、投げちゃダメなのは分かってるよ。
でも勢いでやっちゃったって言うか……。


「あはは……ごめんね」

私は笑って誤魔化し、もう一度謝った。
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