月を狩る者狩られる者
「ああ……そんな……」

信じられないものを見る様な目。

今にも泣きそうな表情。

ぎこちなく、何かを否定するようにゆっくり首を振っていた。


でも、その何かに敗北したかのように自分自身の体を抱き、しゃがみ込んだ。


ベッドの端から見える肩は、ガタガタと震えている。


何だと言うのか……。


私はその異常さを不思議に思い、声を掛ける。

「……クレハ?」

呼ぶと、クレハの肩がビクリと震える。

次いで呟くような声が聞こえた。


「……い」

「え?」
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