月を狩る者狩られる者
「……なさい」

「……?」

「……ごめ……い。ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい――」


クレハは、ひたすら謝っていた。


その謝罪の言葉は延々と続き、終わる気配が無い。

仕方なく私は、クレハがいなくなってから引きちぎろうと思っていた鎖を引っ張った。


ギギッ……と金属の軋む音が聞こえ、更に力を込めるとガシャン! と鎖が外れた。
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