月を狩る者狩られる者
「キスで目覚めるなんて……朔夜、眠り姫みたいだね」

私が冗談を交えてそう言うと、朔夜は一瞬驚いた顔をして、次にニヤリと笑った。


「姫は、お前だろう?」

そう言い終わると、朔夜の腕が私の頭を後ろから押さえつけ、また唇が重なる。


最初は確かめ合うようについばんで、やがて舌を絡める深いキスになる。


私達はお互いに、その存在を確かめ合った。




吐息が混ざり合い、意識も混ざり合うかと思われた頃、そのキスは終わった。

酸素を求めて何度か呼吸してから、私は聞く。
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