月を狩る者狩られる者
「朔夜、体……動かせる?」

「いや……自由に動かせるのは腕くらいだ」

朔夜の答えに私は眉を寄せた。


朔夜が動けないならここから移動するのは難しい。

いくら満月の夜は魔力が上がるといっても、元々が弱っている体だ。

朔夜を引きずって行けたとしてもここから出られる保証は無い。



「どうしよう……」

呟いて悩んでいると、朔夜が私を呼んだ。


「望」

「何?」

「俺の血を飲め」

「え?」

 
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