月を狩る者狩られる者
ひと月も、朔夜はこんな女の元にいたなんて。
朔夜は、私のものなのに!!
「ふふ……凄い顔。私が憎いみたいね? でも、私の方がお前を憎んでいるのよ?」
コトハは微笑みながらも、その瞳に燃える様な憎しみを宿し続けている。
「力も、美貌も、朔夜も……私の欲しいもの全てをお前は持っているんだもの」
そしてまた形相が変わった。
「殺してあげる。お前さえいなくなれば、朔夜を私のものに出来るのだもの!!」
「私を殺したって朔夜は手に入らないわ。朔夜と私は二人で一つ。互いの唯一の存在だもの!」
「ぅるっさーい!!」
子供がダダをこねるかのように、コトハは頭を振り乱した。