月を狩る者狩られる者
コトハに駆け寄ったクレハは辛そうな表情で話す。

「姉さん。もう、やめよう?」

「クレハ……」

「この人たちに手を出しちゃいけなかったんだ……」

だから止めよう? とクレハは説得をはじめた。


「……そうね」

渋るかと思ったコトハは、意外とあっさり受け入れる。

「何だか、馬鹿馬鹿しくなっちゃったわ……」

そう言ったコトハは、力なく微笑んでクレハを支えに立ち上がった。


そして私達を見て苦笑する。
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