月を狩る者狩られる者

「そこまでするなんて呆れたわ。仕方ないから、諦めてあげる」

その顔は、どこかすがすがしくすら見えた。



でも、私にはさっぱり分からない。


何でそんないきなり諦められたの?

私が朔夜の血を飲んでも無事だったから?

じゃあ何で私は朔夜の血を飲んで無事なの?



疑問が疑問を呼ぶ。


そんな風に困惑している私を他所に、コトハはやっぱりすがすがしそうに言う。


「このままだと同胞達に報復をくらいそうだから、自分から協会に出頭するわ」

「……はあ」
 
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