月を狩る者狩られる者

「貴方達はここでゆっくりしていって? せめてものお詫び。自由に使ってくれていいわ」

「はあ……?」


わけが分からないまま返事をすると、コトハは「じゃあね」とクレハと一緒に出て行ってしまった。


そのまま呆然としている私を抱きよせ、朔夜はキスをしてくる。

口にではなく頬やこめかみ、耳などに。


「んっ……朔夜、ちょっと待って。今のどういうことなの?」

私の問いに、朔夜は首筋へとキスを移しながら答えた。

「ん? お前に勝てないとわかって、降参したということだろう?」

そして朔夜は首筋を下から舐め上げる。
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