月を狩る者狩られる者

「はぅっ……そうだけどそうじゃなくて! 何で私、朔夜の血を飲んでも平気だったのかが聞きたいの」

「ああ、それか。……俺がお前に口移しで血を飲ませるとき、毎回俺の血を混ぜて慣れさせたからな」

だからだろ、と言って鎖骨に舌を這わせようとした朔夜を私は押し止めた。



「……は?」

今知った衝撃の事実に片頬が引きつる。

「なにそれ? 初めて聞いたんだけど?」

「まあ、今初めて言ったからな」

と朔夜は悪びれもなく言ってのけた。

そして続けて言う。
 
 
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