月を狩る者狩られる者
そして私は昨日の事をかいつまんで話した。


「そっか、コトハは協会に自分から出頭したのね」

「はい」

「賢明な判断ね」

目を細め、不満そうにそう言った沙里さんに私は「え?」と返す。


「純血種の朔夜に手を出したんだもの、同胞からの報復は免(まぬが)れないわ。でも、協会に出頭したならその罰は協会が決める。私達が手を出せない所でね」

そこで一度言葉を切った沙里さんは、憎々し気に言い捨てる。

「本当に懸命な判断よ。私達の報復より、協会の罰の方がかなりマシだもの……」

その言葉に私はゾクリとした。
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