月を狩る者狩られる者
協会が犯罪吸血鬼に与える罰を全部知っているわけじゃないけど、そんなに甘くはなかったはずだ。

なのにそれすらも“かなりマシ”と言える吸血鬼の報復とはどれほどのものなんだろう……。


私はその考えを頭を振って文字通り振り払った。


知りたくない……。
知らなくていいことだと、思う。



そんな事を考え黙っていると、沙里さんが軽くため息をつき私に笑みを向けた。



「まあ、仕方ないわ。それにまだ貴方には聞きたいことがあるもの」

「聞きたいこと?」

「ええ、貴方のことよ。望さん」

「へ? 私ですか!?」

いきなり話の筋を私に集められ、驚きの声を上げた。


「そうよ。純血種と同等の力を持つなんて……朔夜も凄いことしちゃってくれるわね」

と沙里さんは苦笑気味に言う。
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