月を狩る者狩られる者
「はあ……。まあ……」
その通りだとしか返せない。
「そうなった以上、貴方も私達にとって特別な存在よ。私達吸血鬼は、朔夜や貴方のような純血種のために在るようなものだから……」
そうしてニッコリと微笑まれる。
私はどんな顔をすればいいのか分からない。
特別な存在とか言われても、実感も湧かないし……。
何より、私は朔夜と一緒にいたいだけだから……。
そんな風に戸惑っていると、私達が座っているテーブルに近付いてくる足音が聞こえてきた。
「待たせたな」
朔夜が私の右肩に手を置いてそう言った。