月を狩る者狩られる者
 

そうして私達はマンションに帰った。


ドアを開けると、ツクヨミのニャーという鳴き声が出迎えてくれる。

私は「ただいま」とツクヨミの喉を撫でた。
その横を朔夜は通り過ぎて先にリビングに行く。


そのとき、朔夜の背中を見て何だか堪らなく不安になって……。

思わずその背を追いかけて抱きついた。


「望?」

呼ばれた声に応えるように、抱きしめた腕にギュッと力を込める。


「不安、なの……」

目を閉じて、朔夜の体温をしっかりと感じる。
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