月を狩る者狩られる者
「じゃあ、どうやって部屋を解約したのよ。身内でも無いのに。それに書類とかは部屋の中にあったはずよ?」

「催眠術使ったに決まってるだろう。……ああそうだ、鍵は後で返しておかないとな」

と言って片手を差し出される。

「返しておいてやるから出せ」

「自分で返しに行くわよ」

「無理だな。催眠術であの部屋を使っていたのは俺、ということにしたからな」

「なっ!」


何処まで自分勝手なのよ!!


「早く出せ」

朔夜の命令口調に腹立ちながらも、私はしぶしぶ鍵を手渡した。
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