月を狩る者狩られる者
「……最後に。部屋にあった物はどうしたの? ある程度の衣服は欲しいんだけど」

「捨てた」

鍵を受け取り、ハンドルに手を戻した朔夜は平然と言う。

「んなっ! はあぁぁぁ!?」

「うるさいな……後で買ってやるから良いだろう? お前のは普段着も下着も地味だ」


地味ぃ!?


確かにシンプルで着やすいものを良く選ぶけれど、言われるほど地味ではないはずだ。


……って!

「下着も見たの!?」

「ああ」


普通に言うなーー!


私はもう恥ずかしいやら腹が立つやらで涙がにじんできた。
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