月を狩る者狩られる者
「別に良いだろう? どうせお前を抱くときは見ることになるんだからな」

「っ……っっっ!」

カァ、と顔が赤くなるのが自分でも分かった。

それが怒りからか恥ずかしさからかは分からなかったけれど。



私がそんな状態で押し黙ると、丁度車が信号で止まる。


車が止まった隙に、朔夜の左手が私の顎を撫でた。

「……っ!」

何だか、変な感じがした。

目眩のような、体の内側をくすぐられているような……。
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