月を狩る者狩られる者
フッ…と朔夜が笑った。
「なかなか可愛い反応をするじゃないか」
ドクンッ――。
心臓が、はっきりと脈打った。
その余韻の様に胸がドキドキしている。
駄目よ私!
朔夜は私の心と体奪ったら血を全部吸って殺すつもりなのに、いきなり心奪われそうになっちゃ駄目じゃない!
信号が青になって朔夜の手が離れると、私は頭を振って芽生えかけた気持ちを振り払った。
そのあとはもう何も話さなかった。
話しをして、また心動かされないように……。