月を狩る者狩られる者
しばらく走った車は、外観からも分かるような高級マンションの駐車場に停まった。
しかも案内された部屋は最上階……。
うわぁ……。
リビングにある街を見下ろせる大きな窓が私を迎え入れた。
ふらふらと誘われる様に窓に近づき、眼下の景色に圧倒される。
「望、そんなところでボーっとしてないでシャワー浴びてこい。お前昨日会ったときのままだろう」
暗に汚れている事を指摘され、ちょっとムッとなる。
景色に感動していた気分がガクンと下がった。
でも、正直言うとその指示はありがたい。
眠気の方が圧倒的に勝っていたけれど、シャワーを浴びてさっぱりしたいのも確かだったから。