月を狩る者狩られる者
「……そうね。使わせてもらうわ。……入って来ないでね?」

あからさまに不審そうな眼差しを朔夜に向ける。


「入らないさ。俺はそこまでセコくない」


あっさりと返ってきた言葉に一瞬疑ったけれど、確かにと思いなおした。


堂々と自信有り気な朔夜が入浴中などの隙をわざわざ狙ってくるのは想像出来ない。



「……それじゃあ、遠慮なく」

そう言って私はバスルームに行った。



シャワーの温かいお湯は丁度良く、気持ち良かった。

程よく暖まった体は眠気を誘う。



服着て寝よう……すぐに寝よう……。


そう思って脱衣所に置いてある服を見て絶句した。
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