月を狩る者狩られる者
バスタオルのみを纏い、朔夜がいるリビングに走る。
「さ~く~や~!」
「何だ、そんな格好で。誘っているのか?」
「んなわけあるか! 何よこれ!?」
私は叫んで、脱衣所にあった大きめの白いシャツを突き出した。
「私の服は? まさか捨てたんじゃ無いでしょうね!?」
「いや、あれは仕事着みたいだったからな。捨ててはいない」
その言葉にホッとし、次いで言った。
「じゃあ返してよ」
「無理だな、クリーニングに出したから」
「なっ!?」
また私に断りもなく~!
「早くそれ着てこい。それとも裸で寝るか?」
目を細めてニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる朔夜。
私は反射的に顔を赤くして脱衣所に戻った。