月を狩る者狩られる者
月明かりのみの薄暗い部屋。
突然覆い被さる大きな影。
手足の自由を奪われた私は……。
「いやああぁぁぁあ!!」
「っおい!?」
「やあ! ひっ、ゃあああ!」
私はなりふり構わず暴れた。
瞑(つむ)った瞼の裏には闇に閉じ込めた記憶。
思い出したくない。
恐怖と痛みしかなかったあのときの記憶だけは。
覆い被さる影。
動けない私の体。
それ以上は思い出させないで!
「いやあああ!」