月を狩る者狩られる者
出会ってから今まで、私の意思は全く尊重してくれないし、勝手に色々決めるしで、優しくなんかしてくれなかった。


なのに今は優しい……。

何だか変な感じ。


でもそのくすぐったいような気持ちは、数秒後の朔夜の言葉に打ち砕かれた。


「全く……お前を抱くには時間がかかりそうだな」


……はぁ!?


ちょっと咳き込みそうになった。


「さっきの私を見たすぐ後にそれを言うの!? 諦めてよ!」

「嫌だね。俺はSだから、嫌がられれば嫌がられる程やりたくなるんだ。……まぁ、それでもさっきのは異常過ぎたがな」
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