月を狩る者狩られる者
「そう思うなら諦めて!!」

「そう思ったから慰めてやったんだろう? ……ま、徐々に慣れさせて、そのうちお前の方から『抱いて』と言わせてやるよ。ククッ……楽しみだな」


楽しみなのはあんただけだー!


もう何を言っても無駄だと思い、心の中で叫んだ。


やっぱり協会に言って何とかして貰うしかないかな……。


ため息をついてもう一度ココアをすする。

ココアは少し冷めて丁度良い温かさになっていた。


「私、ちょっと出掛けたいんだけど」

ココアを飲みながらさりげなく言う。

「どこにだ?」

その質問の返答は少し迷ったけれど、別に場所は知られても平気なので素直に答えた。
< 63 / 421 >

この作品をシェア

pagetop