月を狩る者狩られる者
「ハンター協会本部。色々とやることがあるの」

朔夜のことをどうにか対処してもらうつもりなのを知られない様に、ココアを飲みごまかした。


朔夜はすぐには何も言わず、私がココアを飲みほしたころ嘲笑(あざわら)って言った。

「協会に俺をどうにかしてくれと頼み込むつもりか?」

「…………」


私は引きつる口元をカップで隠す。


何でバレるの?


「バレないとでも思ったか?」

まるで心を読んでいるかの様にタイミングが良い。


「俺は人生経験豊富だからな。ちょっとした仕草で分かるさ」

「……」

ぐうの音も出ないかった。
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