月を狩る者狩られる者
吸血鬼は人間との間にも子を作れる。

ただでさえ人間より吸血鬼は数が少ないため、種を残すために人間と子を残す事が多い。

そんな中で純血が現代まで残っているのは珍しい。


「朔夜が……純血種?」

タダ者ではないと思ったけれど、そんな絶滅危惧種だとは思わなかった。


「そうだよ。そして純血種は弱体化した今の吸血鬼達とはわけが違う。その力は計り知れない」

「だから……私の望みより朔夜の望みの方が優先されると?」

「うん、つまりはそういうことだ。まぁ君の話だと、生きるか死ぬかは君次第という感じだから、あとは君が頑張るしか無いんじゃないかな」


無責任な事を言ってくれる。

たった2日の間で何度も危ない状況に陥ったから、ダメ元で相談しに来たというのに。


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