【完】あたしが君を守るから
車のドアを開け、車内へと入る。
「なーにしてんの?」
「GPSでも取り付けられてるんじゃないかって...」
座席の下を細かく見ていく。
「あー。それなら、ないけど?」
煙草を片手に見下ろす上杉さん。
「え?! 何で分かるの??」
驚いた視線を彼へと向ける。
「毎回、そういうのを調べるヤツ等がくまなく見てるからな。おかしな物があったら、すぐに取り外しているみたいだし」
その光景が頭に浮かぶ。