俺の妹~エンジェル~
「は?やめません!

 もう

 いつまでも子供じゃないんだから

 少しはほっといてよ!」


凉と理子はいつものごとく

言い合いしながら帰っていった。


そして、その姿を

翼は遠くから笑いながら見ていた。


家に着いた二人を

待っていたのはカナエだった。



「何だよ!

 また、お前かよ!

 毎日毎日、行くトコないのか?」


「なに、人にあたってるのよ!

 兄弟喧嘩に私を巻き込むな!

 さ、理子ちゃん、

 お腹すいたでしょ!

 バカ兄貴ほっといて

 食べよう!」


「俺を無視するな!」


そう言って

二人には欠かせない

存在となっているカナエは

理子には頼もしい

なくてはならない存在だった。

 
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