白いジャージ8~先生と熱い想い~
「彼氏のどこが好きですか?」
司会の男の子が宮崎さんにマイクを向ける。
「まっすぐな所と、めちゃめちゃ優しい所です」
と宮崎さんが答えた時だった。
会場の後ろの方から、罵声のような声が聞こえた。
宮崎さんへの嫌がらせだ。
みんなが少しざわついた。
振り向くと、白い影が走って行くのが見えた。
先生だった。
こういう場所であんなことを言うなんて、先生が許すはずがない。
声の主が誰なのか先生にはわかっている。
気になったけど、振り向かずに宮崎さん達カップルに視線を送った。
先生が何とかしてくれる。
大丈夫。
「彼女のどこが好き?」
司会者の質問に彼氏君が答える。
「ありきたりな答えだけど、素直な所かな。それと、強さかな」
強さ。
本当だね。
「コイツは強いけど、それでもやっぱり傷付くし、泣きたい時もある。そういう時にそばにいてやりたいって思ってます」
彼氏君、素敵だぁ。
優しく肩を抱いて、微笑んだその姿に、周りの女子達はトロンとしていた。
それから、嫌がらせのような声は聞こえなくなった。
先生ももう舞台裏に戻って来ているようだった。
先生、怒ったんだろうなぁ。
あの走って行く勢いを見ると、相当キツく怒ったのかもしれないな。