白いジャージ8~先生と熱い想い~






途中からそれぞれのカップルが別行動をし始めて、私とたっくんとゆかりだけになった。





「ごめんね。私、お邪魔じゃない?」




「な~に言ってんの?直!!邪魔って言えば、どちらかというとたっくんが邪魔だよね」



とゆかりは笑った。







校内を回りながら私とゆかりは思い出話ばかりしていた。




隣でそれを聞いているたっくんは、すごく優しい穏やかな顔をしていた。



ゆかりとたっくんも、もう夫婦なんだな~なんてしみじみ思った瞬間だった。






「この場所だったよな。卒業式の日に直ちゃんと先生のこと見てたよな、俺達」




たっくんが立ち止まる。



その場所からは、中庭を挟んで、音楽室が見えた。



音楽室の前の窓辺で先生が待っていたんだよね。






「懐かしいねぇ~、泣けちゃうよ」




ゆかりは、遠い目をして、音楽室の方向を見つめた。




「ありがとうね。ふたりとも。本当にふたりには支えられてるんだぁ」



しみじみそう言った私に、ゆかりとたっくんは笑い出す。






「変なの~」



「そうだよ。俺達の方がありがとうだよ」




ふたりとも、大好き!!






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