彼ハ知ラナイ【短編・完】









山本くんに抱かれながら、どうしてこんなことになったんだっけ、と考える。


でもその思考は、彼の言葉と手によって奪われた。






「…真っ最中になにかんがえてんの?」

「んっ!な、にもっ!……んあっ!?」

「……まだ喋る余裕があるんだ?」

「……ちがっ!……あっ!」





なんどイカされたかなんて分からない。




気付いたら山本くんの腕の中にいた。







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