大切なもの
「颯くんっ!!」
ゆっくりと、後ろを向く。

「お、沙和も来てたのか」
「うん、まぁね」

私は笑顔を見せた。いや……つくった。

「俺の応援?」
「まさか。樹のだよ」
「2人、ラブラブだな(笑)よかったな!」
「っ、うん」
「颯く~ん!早くいこ??
アイス食べに行く約束したでしょぉ?」
「おー、そうだったな。じゃ、行くか。
またな、沙和」
「…バイバイ。お疲れ様」

2人は手を繋いで、その場を去った。

< 145 / 219 >

この作品をシェア

pagetop