暴走族の秘密の姫君
―伊織side
…行っちゃった。
汐梨が叫ばなかったら・・・気づかれなかったか…。
「伊織どうしたのー?そんなに急いじゃってさ。
もしかして、めーちゃんになんかあった?そうだよね、めーちゃん「うるっさい、汐梨」
ぺらぺらと的外れなことを話す汐梨を黙らせる。
「いや…今の女の子がいじめにあいそうなんだ」
俺のいきなりの告白にびっくりする4人。
「…それって、私たちの出番じゃん!」
楽しそうにけらけらと話す汐梨。
こいつ・・・ことの重大さが分かってないな・・・。