暴走族の秘密の姫君
あの男子はまだ笑ってる。
「才能がないって…この気持ち、あんたに分かるの?」
そっちょくな気持ちをぶつける。
…むかつくな…。
むしゃくしゃする。お母さんに言われてたこと全部も積み重なって…。
どうしようもない、悲しいような…辛く苦しいような…そんな気持ち。
「じゃあ…何かで勝負しよう。
私にも才能があるんだって認めさせる」
「あぁ、良いぜ?」
私には才能がない。
そう言われ続けた事へのせめてもの反抗心だった。
下を向いて何の種目にるか考えて居たそんな時だった。
「紫…危ない!!!」