暴走族の秘密の姫君

そう思って自分の部屋に戻った私だが、お兄ちゃんはなおも追いかけてくる。


「どうしたの、お兄ちゃん。ってゆかさー、お兄ちゃんと藍華って私と話すの禁止されてんでしょ？お母さんに私と話してんのばれたらヤバくないの？」


そう、それはお母さんが決めたこと。




私と話すことは禁止。


でも、お兄ちゃんや藍華は私とおはようの挨拶だけでもしようと毎日がんばっている。


…なんでだろ。


そんな私の心を読んだかのようにお兄ちゃんは話し始めた。


「俺も藍華も…紫のことが大好きなんだ。


おれは普通に兄妹としての好きだけど…多分藍華はシスコンの域まで行ってると思う」



…それって結構藍華の将来的にまずいんじゃ。


そう思ってた矢先、藍華が部屋に飛び込んできた。