暴走族の秘密の姫君


私は家を出てから鈴にバスに乗って藍華の家まで行った。


バスに乗っていた間はずっとお兄ちゃんと藍華のことを考えていた。


…2人に何も言えずに出てきちゃったな…。


そう考えていると、いつの間にか私が行きたいところについてしまっていた。



急いでキャリーバックとともに自分も降りた。



停留所から歩いて3分くらいのところにそのマンションはあった。


ここの…19階だよね…。


もしエレベーターとか止まっちゃったとしたら大変だね…。



エレベーターに乗り、19階を目指す。


チン、いうかわいらしい音が聞こえて19階に着いたことを示してくれた。


部屋を目指して歩いていると、


「…あら、新しい方?」


と声をかけられた。


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