暴走族の秘密の姫君
そこで零が
「紫………ごめん。私が守るって言ったのに…。紫の代わりに私が身代わりになる。それで良いでしょ?」
そう言ってこっちに向かって歩いてきた。
………ダメに決まってる、そんなの。
「零、大丈夫。私で良い。何より友達である零に傷ついてほしくないよ…」
「……そんなこと……!!」
零が反論しようとするがそれを相手の副総長が遮った。
「美しい友情は良いが…人質はこいつだ。あと、近づいたら…「…さい」
私は小さく呟く。
「うるさいって言ってんの!!」
それと同時に足を振り上げてその足を相手に向かって回す。
「………おぉ、ナイスヒット……!」
その回し蹴りは綺麗に相手にヒットした。