暴走族の秘密の姫君


「じゃあ次!」


そう零が次の人を促した。


「じゃあ俺。蛍。ホタルじゃなくてケイだから。俺は睦月。よろしく、月辺」


そう呼んだのが蛍、君。


「よろしくね、蛍君」


一応そう呼んでおいた。


蛍君は黒髪にスッとした感じの目。

あと、めがねをかけている。


…まぁ、俗に言うイケメン。普通にカッコいいと思う。


「蛍ばっかずるい!俺も俺も!俺、鈴木伊織。隣の席だしこないだから話してるから分かるよね?ちなみに汐梨の双子のお兄ちゃん。


俺、遊びならいっぱいいるけど彼女はいたことなし!紫ちゃん、彼女になる?」



…伊織君ね。


実に彼らしい自己紹介だと思う。



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