24時間プロデュース【完】
「…一応ね」
「何だよーその曖昧な顔。さてはお前あんまり勉強してねぇな?」
「っ」
呆れた様な顔になる架を前に、あたしはセットの胡桃パンを手にすると
ぎゅっと握り締めた。
胡桃パンに指の跡が付く。
それをぼんやりと眺めながら言い訳と屁理屈を吐き出した。
「…だって勉強する意味が分からないんだもん」
「はぁ?」
「単位とか落としちゃダメだし赤点も取っちゃダメ。
高校はちゃんと卒業しなきゃって、それは分かってるんだけど」
「うん」
「あたし、夢が無いの」
「え?」
「高校卒業後、やりたい事が」