24時間プロデュース【完】
そう、あたしにワンピースなんて似合う訳無い。
似合う訳、無いんだ。
店のディスプレイにあった淡い色のワンピースに惹かれた。
だけど、それを着てみようなんて思えなかった。
それを着るなんて烏滸がましく感じた。
だって、あたしは――
「女の子らしく無いもん」
スカートやショートパンツは穿けても。
ワンピースはどうしても着れなかった。
一度も着た事が無い訳じゃ無いけど。
昔、好きだった男の子に
“お前みたいながさつな女、ワンピースなんて似合わねーよ”
からかう様に笑ってそう言われた事。
その事にどうしようも無く傷付いた幼い頃のあたしが今も規制を掛けるんだ。
“ワンピースは駄目だ”って。