24時間プロデュース【完】
俯いているからあたしの表情を架は見ていない。
強がってるなんて思われたく無い。
泣きそうだなんて悟られたく無い。
だから、どうか気付かないで。
震える指で架に押し付けたワンピース。
本当は、受け取ったらすぐに笑顔で着熟せる…
そんな女の子になりたかった。
「でも、もう昔の…」
“事だから”
そう続けようとした刹那、
「っ!」
押し付けたワンピースごと架の胸に飛び込む形になって
そのままぎゅっと抱き締められた。
「は、離してよ!
此処、何処だと思って――」
状況に気付いて慌ててもごもごと暴れるも架は一行に離してくれない。