24時間プロデュース【完】
「もぉ、勿体ぶらな…」
「はい!これ」
“いでよ”と言葉を吐き切る前に
目の前に突き出されたそれ。
あたしは目を丸くしてそれを見つめた。
架があたしに差し出した物。
それは――
「花束…?」
色とりどりの綺麗な花が束になってラッピングされている物だった。
「そ、綺麗でしょ」
架はにっこり笑って唖然としている
あたしの手に花束を持たせた。
「受け取ってくれるよね?」
「っ」
「これはあの日、手術前にいちるが俺にくれた花束のお返し」
「……。」
「俺、あの時本当に嬉しかったんだ。
いちると花束に救われた。
ドラマの役通りの展開になるんじゃないかって投げやりになってた俺の邪説を覆してくれたんだ」