運命の、その場所で


あんなに笑うのに、
心配するときはすっごい心配した顔をする彼。


よくわかんない人だな…




彼を見つめながらそんな事を考えていた。
彼は何かを考えながら周りを見渡して、私の手をガシっと掴む。


「え?」


「…自分、友達に新垣っている?」

新垣?

ミナのことかな?



「うん…いるけど。」


「そっか。じゃー、多分あそこだ。」

そう言って、彼は彼のなかで私のカバンが何処にあるか推測して私の手を引っ張り走った。


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