運命の、その場所で
金縛りが解けたように、力が自分の中へと戻ってきた。
ナチから急いで離れ、下を向いて呼吸を整えようと必死だった。
「ハァ…ハァ…。」
首にまだ、感触が残ってる・・・
ヤダ…
ヤダ!こんなの…ヤダ。
またナチの手が私に伸びた。
私は体をビクつかせた。
でも、さっきとは違うナチがそこにいた。
「ごめん…やりすぎた。」
「え?」
ため息をもらしながら、ナチは片手で髪をクシャっとしながらそう言ってまた私を抱きしめてくれた。
「ごめん。ごめん…俺のこと…キライにならないで。」
背中にデコをあてて謝るナチ
「ごめんなさい…」
ナチは、悪くないのに…
私が無理矢理求めたのに…
ごめんなさい…
ごめんナチ・・・
「ナチ…嫌いにならないで。」