運命の、その場所で



「あ、お兄ちゃんだ!!」


公園に着いた私たちにちびっ子達が群がってきた。

彼は、そこにいたちびっ子たちに
「お兄ちゃん」
って呼ばれてて、さっきまで真剣な顔だったのに、急に笑顔になって遊び始めた。




ここまで来る間も、私たちに会話なんてなかった。



何回か話しかけてみようかって思ったけど、
彼の顔は何か考えていて…
その目が、

ミナを見ていたときと同じだったから



何も言えなかった。




「お兄ちゃん!キャッチボールしよう!!」

「今日はキャッチボールか~。いいぞ!」

「ヤッタ~!」

そこにいた、5人くらいのちびっ子達が口々にそう言い合って喜んでる。


彼はいっつもこの公園でこの子達と遊んでるんだな。


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