運命の、その場所で
「はい。」
私よりはるかに小さいちびっ子は、
下から私を見上げてボールを差し出してきた。
「…なに?」
「お姉ちゃんも、キャッチボールしよう。」
「え?」
小さい手いっぱいにボールを掴んで、
輝いた目で私を見てる。
「ユキも、しよう!!」
遠くで彼の声が聞こえて、
パっと上を向いて、その先を見ると
みんなが待っているのが目の前に映った。
「……。」
言葉を失う私に、ちびっ子が私の手を引っ張った。
―ペチ
「え?」