運命の、その場所で
「…あ~。」
冷たい目が私に集中する。
この状況…ヤバイよね?
「ゴメン!」
顔の前で手を合わせて謝ると、
ちびっ子は私の投げたボールをとりにいってくれた。
「お姉ちゃん…下手くそ?」
「…ヘタだね。」
そんなにヘタ、ヘタって言わなくたっていいじゃん!
ちびっ子のクセに!!
そう思ってると、
自然にほっぺに空気がたまってたみたい。
私の顔を見た彼は、
たまっていた笑いを我慢できずにお腹を抱えて笑い出した。
「プハハハ!!」