運命の、その場所で
「え?今?」
「うん。今!呼んでよ?俺のこと。」
あれからどれくらい時間が過ぎたのかな、
空はさっきよりも暗さを増していた。
彼は、マフラーにすこし顔を埋めながら寒さをしのいでこっちを見てる。
「…な…な…」
「ククク。」
また笑う…
「な…なーんで、笑うの?」
「そんな名前じゃねーよ!」
笑いながら、ちょっとショックって感じの顔してる。
「フフ…そんなの分かってるって。」
私も、ちょっと笑ってしまった。