寂しがりやの猫
違う道
結局。


私は 会社を辞めることに決めた。


結城も随分しっかりして来たし、仕事を引き継いで、後の仕事は とりあえず 派遣の方に来てもらうことになった。


課長は 残念がってくれたが、やっと辞めんのかこいつ と顔に書いてある。

私は 課長の耳元にそっと囁いた。


「良かったですね。これでまた若い女のコが入ってくれますね」

「な、何言ってんだよ」

課長は 動揺していたが、私はケラケラと笑った。
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